他人の免許証でキャッシングしたやつはどうなっちゃいますか?

知り合いから聞いた話ですが、他人の免許証を使ってキャッシングを申し込んだら審査に通ってしまって、利用もできたんだそうです。こんなことをしたらマズイと思いますが、「貸してくれるんだから」とのんびりしたことを言っているそうです。絶対にヤバイですよね。どうなってしまうと思いますか?
(⇒審査はそんなに簡単に通るもの?

犯罪者になる前にきちんとした対応をしておくべきです

悪気なくやったことでも、結果的に犯罪になるのが現代の法秩序の基本です。気持ちや動機については裁判になれば情状酌量の対象になることもありますが、無罪を勝ち取らない限り犯罪という烙印が消えることはありません。

あなたの知り合いはその意味で犯罪者です。まだ事件になっていないので、この段階なら自首が有効でしょう。自らうっかりやってしまったことを認めて、きちんとした大人の対応をしなければなりません。

まず文書の偽造、虚偽の申込書によって相手を騙すことで詐欺行為ともとれます。さらにうっかり他人のものを自分のものとして使用したならともかく、知っていて実行しているとすれば「悪意がある」と判断されます。悪意のある犯罪は、初犯、軽微なものであっても実刑になる可能性もあるのですから、早い段階で対応しなければ一生を棒に振る可能性が出てきます。

このような犯罪行為が明るみに出て、悪意は乏しかったとしてたとえば略式起訴などになったとしても、犯罪の内容が他人の証明書を利用して他人になりすまして、お金を借りるという点からすると、多くの企業は懲戒免職の対象にすると思います。どの会社でも、社員にそのようなタイプの犯罪をした人を置きたくはないはずですから。会社の信用にかかわる問題になります。

おそらく、「お金を借りたのだから、返せばすむ話」と思っているのかもしれませんが、世の中はそんなに甘くはありません。たとえば、申込書に事実とは違うことを書いてしまって審査に通り、契約をした場合でも、それは契約破棄のできる行為となります。当然、信用情報として記載されますから当面(少なくとも5年)は、他のどこにキャッシングを申し込んでも審査は通らないでしょう。(参考ページはこちら→この状態はブラックとも呼ばれています

このケースでは他人の免許証を使っている点に悪質性を感じます。元々、騙してお金を借りようという態度に同情をしてくれる人はいないでしょう。まして「じゃあ、返します」ですむ話ではありません。

本人確認のみでキャッシングの審査は進みますので、その本人確認部分で騙す行為は、システムの根幹に関わることでもありますから、注意を喚起するためにもあえて告発して事件をおおやけにする可能性さえあるでしょう。

ついやってしまった、といったレベルではありませんから、即刻、対応をすることをお勧めします。まずは弁護士に相談することでしょう。もっともその費用をどうするかという問題がまた発生します。

他人の免許証でキャッシングしたらどうなるか

皆さんはそのようなことは絶対にしないと思うのですが、もし他人の免許証でキャッシングしたらどうなるでしょう。

そうですね、警察に捕まってしまいます。では、具体的になってしまうのでしょうか。

まず、他人の免許証かどうかは、普通は顔を見れば分かります。対人店舗ではなくても、無人契約機に備え付けられたカメラで分かってしまいます。そう、免許証には顔写真が付いていますね。よっぽどそっくりさんの免許証を借りないとすぐにばれてしまいますし、なかなかそんな知り合いはいませんから、そもそも他人の免許証を使うこと自体が困難です。

では、他人の免許証の顔写真だけ自分のものに変えれば良いのではないかと思ったあなた、それも甘いです。大昔の免許証ならともかく、今の免許証は写真など貼り付けると不自然に浮いてしまいます。無人契約機なら画像が荒いだろうから大丈夫と思っていませんか。最近の無人契約機は進化を遂げており、見える画像も段々と鮮明になってきています。よほど上手に加工するか、他人の免許証を借りないで免許証そのものを偽造しなければ無理でしょう。

さて、そのような困難を乗り越えて、他人の免許証でお金を借りたあなたはどのような罪に問われるでしょうか。まず文書偽造罪ですね。どの行為が文書偽造にあたるかは難しいところですから省きますが、文書偽造罪とその行使罪にあたるのは間違いありません。ちなみに私文書偽造罪は「3月以上5年以下の懲役に処する」とされております。

また、業者を騙してお金を借りたということで、詐欺罪にも問われかねません。詐欺罪は刑法上10年以下の懲役刑に処されます。返せばいいんでしょ、と思っている人は間違いです。お金を借りた時点で詐欺罪は成立します。もし、お金が返せなかったら裁判で罪が重くなるというだけなのです。ちなみに詐欺罪を含む財産犯は、損害額が100万円を超えて、かつ被害を弁償できないと執行猶予も付かないことが多いといわれています。怖いですね。

そのようなことですから、他人の免許証でお金を借りるのは絶対にやめましょう。

【参考ページ】
融資を利用するなら?偽りは禁止です